「ケアレスミスがなければ○○点取れた。」
とか
「ケアレスミスに注意しよう。」
と生徒や講師はよく言います。
でもケアレスミスは注意をすれば減らせるものなのでしょうか?
私はケアレスミスについていつもこう説明します。
「ケアレスミスだけは気をつけなさい。」と講師は簡単に言います。 でも、ケアレスミスって気をつけたからと言って簡単には減りません。
気をつければ減るのであれば、たとえばエラーの多い野球選手が
「エラーをしないように気合を入れるぞ!」
と気を引き締めれば減るはずです。でも、実際には変わりません。
そう、気をつけたからと言って減るものではありません。
もしこの選手がエラーを減らすには
1.日頃の練習量を増やす
2.どういう球がどういう角度できたときにエラーが多いのか過去の記録を調べる
3.名手にアドバイスをもらう(自分では分からないことも多い)
といった対応をとるのではないでしょうか。
計算ミスの多い生徒にも同様の対応を取ります。
これは絶対条件です。気をつければよいという問題ではありません。
自分で見つけられればベストです。
すぐに間違いを消す生徒に進歩はありません。
(生徒によっては消しゴムをしまわせる。)
これは講師が見つけてあげるしかありません。
自己流になっている所を指導者が見つけてあげる。そしてそのミスを1つ1つつぶしていくことが必要です。③はこれこそ、個別指導でなければできません。
極めつけはこれです。
いったい何割の生徒が確かめをしているでしょうか?
テストの時だけ確かめをしようと思っても絶対にできません。
日頃から練習の時にきちんと確かめを行なうことで、確実にミスを減らすことができるようになります。
普段からしかりと確かめを行なう習慣が付いて初めて、テストでも確かめができるようになります。
もし、①から④が徹底できればケアレスミスは数分の1に減らせます。
と言うよりも、確かめを行なえればミスをゼロにすることができます。
ミスを確実に減らすには上記のようないくつかのステップを踏む必要があります。
おそらく、生徒一人一人の自己流のミスを発見することは、集団授業では不可能です。
個別指導ではこういう指導の際に強みを発揮します。
数学が苦手で50点以上取ったことがないと言って入会してきた生徒が、入会後短期間に一気に数十点、点数を上げることがあります。
その時の指導のポイントはその生徒の自己流のミスを1つ1つつぶすことにあります。
この時こそ、個別指導の強みを最大限に発揮することができます。
計算が苦手だと言って悩んでいる生徒の皆さん。
今述べたことを頭に入れて、計算問題の練習に取り組んでみて下さい。
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